日本癌治療学会

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10月21日に第55回日本癌治療学会で演題発表をしてきました。
昨年と同様、会場はパシフィコ横浜での開催となりましたが、今年は台風21号が接近し雨の中の学会となりました
みなとみらい駅からクイーンズスクエアを抜けて、会場となった会議センターや展示ホールに向かいましたが、強い風で横殴りの雨に濡れながらも多くの参加者が会場に向かって歩いていました☂
各科の癌治療に携わる若手からエキスパートまでの医師や看護師など医療スタッフが集まり会場は盛況していました。

今回は岩手県立中部病院の開院当初から集積してきた、前立腺癌に対する強度変調放射線治療(IMRT)の治療成績について発表させていただきました。
開院当時、新規の放射線治療法であったIMRTを前立腺癌治療に導入された梶川恒雄先生、放射線科の小原東也先生には深く御礼申し上げます。
発表セッションでは次世代の前立腺癌外照射治療として、これまで頭蓋内腫瘍が主な適応だった定位放射線治療の治療成績発表もあり、改めて医療技術の進歩の早さに驚かされました。しかし、日本人おけるIMRTの治療成績の集積はまだ少なく、当院で今後も研究を継続していくことの重要性を改めて感じました。

無事に発表を終え岩手へ帰路に就きました。帰りも雨でした☂

中部病院は北上市、花巻市、遠野市までの医療圏を担う中核病院として、日々多くの日常診療や手術を経験出来ます。当院での初期研修プログラムでは泌尿器科は必修ではなく選択科となっていますが、多くの研修医の先生方が希望してローテートしてくれています。また、当講座へ入局し中部病院で専攻研修をしている若手の先生も、腹腔鏡手術や小切開手術、レーザー手術、透析医療など多くの臨床経験を積みながら、学会発表についても医局員の指導の下で経験しています。初期研修から専攻研修まで対応した当院での泌尿器科研修に興味のある方は、是非一度見学に来てみてください。20171025ブログ写真