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第46回東北腎不全研究会 報告
伊藤 明人
今回盛岡で8年ぶりに第46回東北腎不全研究会が開催されました。小原教授が会長挨拶でも述べられていますが、前回の開催が2011年の震災の年でした。私自身医者になったのが2011年で医局員になったばかりの時で腎不全研究会の歴史を感じます。
今回[スクロオキシ水酸化鉄の服薬アドヒアランスの実態調査]を発表してきました。スクロオキシ水酸化鉄は優れたリン低下作用をもつ一方、飲みにくさを訴える患者が多いのが特徴です。昨年能代厚生医療センターに勤務しているときに行った臨床研究です。発表自体は今回が初ですが、9月には日本透析医学会雑誌に掲載される予定です。臨床効果に目をいきがちですが、透析患者は服薬数が多いため服薬アドヒアランスが悪い傾向にあります。検査データに表れてこない部分にも、今後は着目して透析治療に従事していきたいと思います。