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血液浄化療法部について

「血液浄化療法部」は、1970年に我々が手術室で始めた人工腎臓治療に始まります。
「血液浄化療法」とは聞きなれない言葉ですが、「体の外に、血液をポンプなどで導き出し、不要な物質(毒素)を血液(体内)から除去、あるいは必要な(不足している)物質を血液(体内)に補充することにより病態の改善をはかる治療法」です。現在日本において表1に示します病気が保険適応となっており、腎臓の病気のみならず肝臓、神経、血液、自己免疫疾患などの様々な病気が対象となります。

「当療法部」では、医師のみならず高度で専門性の高い技術力を有した専任看護師、臨床工学技士の3者によるチーム医療を行っております。
表1に示します様な病気で、かかりつけの先生より治療法の一つとして「血液浄化療法」を提示され、不安や疑問のある患者さんは、かかりつけの先生を通してご相談ください。各種病気を専門に診療する当院の各診療科と連携をとりながら、治療法の適否を検討いたします。なお「当治療部」には外来がないため、かかりつけの先生を通して当院泌尿器科外来を受診してください。

血液浄化療法適応疾患

<腎疾患>
・急性および慢性腎不全
・巣状糸球体硬化症
・ABO血液型不適合間若しくは抗リンパ球
 抗体陽性の同種腎移植

<消化器系疾患>

・重症急性膵炎
・劇症肝炎
・術後肝不全
・急性肝不全
・慢性C型ウイルス肝炎
・肝性昏睡
・潰瘍性大腸炎
・クローン病
・ABO血液型不適合間若しくは抗リンパ球
・抗体陽性の同種肝移植

<皮膚疾患>

・天疱瘡
・類天疱瘡
・中毒性表皮壊死症
・スティーブンス・ジョンソン症候群

<神経系・自己免疫疾患>

・重症筋無力症
・多発性硬化症
・慢性炎症性脱髄性多発根神経炎
・ギラン・バレー症候群
・悪性関節リウマチ
・全身性エリテマトーデス

<血液系疾患>

・多発性骨髄腫
・マクログロブリン血症
・血栓性血小板減少性紫斑病
・重度血液型不適合妊娠
・溶血性尿毒症症候群
・インヒビターを有する血友病

<その他>

・エンドトキシン血症
・薬物中毒
・家族性高コレステロール血症
・閉塞性動脈硬化症
・川崎病

平成24年4月1日現在
血液浄化療法部件数
期間 2019/10/1~2020/3/31 2020/4/1~2020/9/30
導入患者数 13 19
総数(のべ回数) 2409 2253
内訳 外来透析 298 506
PA 21 8
PE 3 15
DFPP 24 0
CART 0 20
出張 259 434
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