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第25回日本腎泌尿器疾患予防医学研究会 報告
伊藤 明人

今回、第25回日本腎泌尿器疾患予防医学研究会に参加し、演題「当院における前立腺癌stagingに対する骨シンチグラフィ施行基準の検討」を発表してきました。
現在ほぼ全例に行っている骨シンチグラフィはごく早期で発見できた症例に対しては省略が可能であることが示唆されました。座長の先生からは医療費削減の観点から素晴らしい研究であるとの御言葉をいただきました。

本学会は予防医学を中心にして様々な演題が発表されていました。
とくに午前に発表された現代日本の検診の実態に対する発表に感銘を受けました。前立腺癌検診をはじめとする検診は現代日本の医療水準の高さを示している一方、早期に発見され進行がある一定で止まり生命予後に影響しない癌(発表では早期癌と定義)に対する過剰治療が議論になっているとの御発表でした。少子高齢化社会がますます進んでいく中、患者様に適切な医療を提供する場合、今後医療資源もいち医療従事者としては考えていかなければいけない現実をデータで示していただき、今後臨床にも活かしていきたいと考えます。

今回県立久慈病院で研修している塩見先生、中村先生にも参加していただきました。学会中様々な話ができて有意義な学会参加になりました。

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