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学会報告「2016 ISTUA Conference, August 20th」
加藤 廉平

 今回、私が参加した2016 ISTUA Conferenceの学会報告です。8月20日から21日の日程で台湾の台北市で開催されているTaiwan Urological Association’s 2016 Annual Meeting (TUA)の国際セッションとして開催されたthe International Section of Taiwan Urological Association (ISTUA)で発表をしました。

 IMG_3699私は現在、徳島大学先端酵素研究所のゲノム制御室で基礎研究を行っていますが、3月まで研究した腎癌の分子標的薬の一つのスニチニブによる副作用に関する内容の発表をしています。元々腎癌は抗癌剤抵抗性として知られており、そのブレイクスルーとして期待され登場した分子標的薬ですが2008年の薬剤の承認以来、日常で何種類もの分子標的薬が使用されていますが副作用が問題で治療を継続するのが難しくなるケースも多く、特に日本人を含めたアジア人で多いと言われています。研究の内容としては今後もさらに詳細に検討が必要ですし、次々と新しい薬剤が登場してくる中で、実際に治療を受けた患者さんの治療効果や訴える副作用を傾聴して、患者個々に合った最良の投与方法が出来ればと日々考えています。国際学会に発表者として参加したのは私自身今回が初めてで英語も苦手としていますが、今回の学会に参加してみて現在のグローバル社会において他の国の目標を一にする医師や研究者とより良い医療を目指しお互いに切磋琢磨していくためには共通言語としての英語というのが非常に重要だというのも痛感しました。

 さて、2泊3日で滞在した台湾ですが、日本では石垣島に近く、実際空港に降り立った時にも蒸し暑いというのが第1印象です。学会に参加するために着ていったジャケットも早々に脱ぎました。初日の夜は夜市にも立ち寄り地元の人たちの熱気を感じることができましたし、学会の合間で故宮博物館なども観光でき充実した台湾滞在でした。研究を進め、語学力を高めてまた発表する機会を頂ければと思います。

 

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