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井藤綾人先生が第263回日本泌尿器科学会東北地方会優秀演題賞を受賞しました
この度、第263回日本泌尿器科学会東北地方会(令和3年9月18日:秋田市)におきまして、演題「成人発生の膀胱横紋筋肉腫に対して化学療法後、膀胱全摘除術を施行し完全奏効を得た一例」を発表し、優秀演題賞を受賞しました。
膀胱横紋筋肉腫は膀胱腫瘍の0.2%以下とされ、比較的小児に多く、成人発生例は国内で20例程度と極めて稀な疾患です。今回は、膀胱腫瘍の病理学的鑑別や横紋筋肉腫の治療に関して後方視的検討を行いました。本症例は極めて稀な疾患であることから、病理診断に苦慮し、多くの免疫染色を施行し診断にたどりついた過程を発表しました。治療に関しましては横紋筋肉腫は悪性度の高い腫瘍であり、適切なタイミングで適切なサイクルの化学療法を施行し、手術を行えたことが完全奏効という最良の治療結果につながりました。今回の賞はこれらの検討過程について御評価頂けたものと考えております。
発表に際しまして小原航教授をはじめとする当講座の医局員の先生方、病理診断に関しまして病理診断学講座鈴木正道助教に御指導を賜りました。この場を借りまして深く御礼申し上げます。
岩手医科大学泌尿器科学講座 井藤綾人