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多発性のう胞腎について

当科では多発性のう胞腎(ADPKD)の診療を行っています。

多発性のう胞腎(ADPKD)とは?

両方の腎臓にたくさんの水の袋(のう胞)が発生して、腎臓がだんだんと大きくなっていくという、最も頻度の高い遺伝性の腎臓の病気です。のう胞が増えて大きくなっていくにつれ、腎臓の働きが低下していきます。30~40歳代までは多くの人が無症候ですが、腎臓の機能は徐々に低下し、70歳までに約半数の人が透析治療を必要とする状態になります。

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監修:東京女子医科大学 第四内科
講師 望月俊雄 先生

腎臓の機能は腎臓の大きさと関連が強いことが知られています。定期的に腎臓の大きさを測定し、経過観察をすることが重要です。腎臓以外にも高血圧、肝のう胞、脳動脈瘤などの全身の病気を合併している可能性もあり、その精査を行うことも大切です。

治療について

バゾプレッシンという抗利尿ホルモン(おしっこの量を減らすホルモン)は、のう胞の数と大きさを増す作用があります。このバソプレッシンの作用を抑える薬があります。このお薬を飲むことにより、のう胞が増大し腎臓が大きくなる速度を緩め、腎臓機能の低下を押さえる可能性があります。
ただし、このお薬を飲むと、非常にたくさんのおしっこが出るようになり、体のバランスが崩れて体調不良を起こす可能性があります。このお薬を安全に使用するためには、入院した上でお薬を開始する必要があります。当科では以下の2泊3日(場合により3泊4日)の入院スケジュールを組み、このお薬での治療を開始するようにしています。

< 多発性嚢胞腎患者さん入院計画(例:2泊3日)>
入院当日 入院2日目 退院日
月/日
医師からの説明・承諾書 入院時
指導 食事指導 適宜 適宜
生活指導 適宜 適宜
服薬指導 適宜 適宜
投薬 × 45mg 45mg
15mg 15mg 15mg

退院後について

退院後は症状を見ながら、お薬の量を徐々に増量していきます。最初の約2か月間は約1週間毎に、外来にて採血、尿検査などを行います。その後、月1回のペースでの外来受診となります。

通院に関して

遠方の方は、ご紹介頂いたかかりつけの先生と連絡を密にしながら、大学病院への通院回数を最小限に出来る様にいたしますので、ご相談ください。
もし、多発性のう胞腎について悩まれている方は、ご近所のかかりつけの先生を通してご相談いただければ対応いたします。

お問い合わせ

岩手医科大学附属病院 泌尿器 腎外来
TEL:019-651-5111(代表) 窓口担当医師: 阿部 貴弥

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