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第46回日本放射線技術学会秋季大会 報告
伊藤 明人

今回第46回日本放射線技術学会秋季大会のランチョンセミナーで「泌尿器科のトレンドは骨シンチだ!」というタイトルで講演をさせていただきました。

過去から現在、現在から未来における泌尿器科での骨シンチグラフィの役割の変遷、将来の展望についてこれまで自分でまとめた報告や国内外の報告を用いて概説してきました。

 

昔から泌尿器科は骨シンチグラフィを多く使用してきました。しかし院内全体では2013年度から2017年度にかけて569件から352件と減っていることがわかりました。

これは乳癌、肺癌の診療ガイドラインの改訂によりPET/CTの有用性が増してきたことが影響しています。一方、泌尿器科に限ってみると136件から207件とむしろ増加し、今年度もこの数を大きく超える予想です。これはここ数年で前立腺癌の薬物治療、治療戦略が大きく変化し、治療薬切り替えや治療効果判定に骨シンチグラフィが多く用いられるようになったためと考えます。また骨シンチグラフィをベースとしたBONENAVIやGI-BONEといったモダリティの登場により前立腺癌骨転移の新たな評価法が登場し今後ますます骨シンチグラフィの役割、重要性が増しています。

 

ランチョンセミナー+20分の講演は初めてでしたが、これまで自分が研究してきたことでしたので伝えたいことは伝えることはできたかなと思います。しかしこれまで聞いてきた特別講演の1時間がとてつもない準備が必要なんだと改めて肌で感じ教授をはじめ先生方の御苦労が少しわかった気がします。

他の論文も引用しましたが、ベースはこれまで行ってきた研究でスライドが作れたことはこれまで自分がやってきたことが報われた気がします。

今後また機会をいただける時に備えてデータをしっかり蓄積することが大事なんだと実感できた1日でした。

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