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第259回日本泌尿器科学会東北地方会 報告
塩見 叡

この度、第259回日本泌尿器科学会東北地方会(平成31年4月27日:山形市)におきまして、演題「透析腎に発生した淡明細胞乳頭状腎細胞癌の一例」を発表し、優秀演題賞を受賞しました。淡明細胞乳頭状腎細胞癌(CCPRCC)は腎腫瘍のうちの1~4%とされる腫瘍であり、透析腎から発生するのものとしては当院では本症例が初めての経験となりました。CCPRCCはその分子生物学的な発生過程については不明な部分が多く、今回はmicroRNAに着目し、その発現量を解析して腫瘍発生過程について検討しました。結果としましては、淡明細胞型腎細胞癌(CCRCC)では既に報告されていたmiR-155が関わるタンパク経路が本疾患においても関与している可能性を導くことができました。今回の賞は、これらの検討過程について評価頂いたものと考えております。

今回の発表に際して、小原航教授をはじめとする当講座の医局員の先生方、病理診断学講座の菅井有教授、石田和之准教授にご指導を賜りました。さらに、御協力を頂きました検査技師様やスタッフ様に深くお礼申し上げます。

 

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