ホーム > 研究・学会活動 > 参加報告
第104回 日本泌尿器科学会総会 学会報告
加藤 陽一郎

 4/23~4/25に仙台で開催されました第104回日本泌尿器科学会総会に参加してまいりました。会場は仙台国際センター会議棟・展示棟そして東北大学百周年記念会館で開催されました。展示棟は昨年できたばかりとのことです。
 最終日の朝に会場に入り受付を済ますと、ポスターの確認とシンポジウムのUSBを登録しているうちに、ポスター発表の時間となってしまいました。当日は当教室からは杉村淳先生、松浦朋彦先生、加藤廉平先生そして小野田充敬先生がポスター発表をされました。 
 私からは、膀胱癌感受性予測システム前向き試験の発表をさせていただきました。この内容については、いち早く論文にまとめてゆきたいと思います。
 そのあと、発表予定のシンポジウム「ブレークスルーになるか?泌尿器癌の免疫療法」の発表の準備に取り掛かりました。座長は当教室の教授小原先生です。先生の前で恥ずかしい姿を見せるわけにはいかないというプレッシャーは半端の無いものがありました。また、発表する会場の広いこと。広すぎて思わず笑ってしまいました。実際は開き直って発表し、割といい感じに出来たのではないかと思います。
 内容は膀胱癌における第4の治療といわれる全身免疫療法についてです。特にペプチドワクチン療法、免疫チェックポイント阻害剤について発表させていただきました。私の他には基調講演に山口大学の玉田先生をはじめに、慶応の水野先生は腎癌の発表、そのあとに前立腺癌からは近畿大学の吉村先生、そして同じく前立腺癌の久留米大学の野口先生からの発表でした。私を除き我が国の泌尿器分野における免疫療法の礎を築いてきた方たちの講演は非常に興味深いものでした。
 いつものことですが、今回も準備には発表の倍くらいのボツになったデータや調べた文献等があり、作成時は本当に大変で嫌になりますが、その分、終わった時に得られる爽快感や、調べて得られた知識は自分への財産になったなと、毎回発表させてもらって思い知らされています。最後に、まとまりのない予演の発表をご指導いただいた教室の皆さん。そして最終日の最後にもかかわらず発表を聞いてくれた6年生の登坂君、足立君、北川君にこの場をお借りして感謝いたします。

 

image2

Copyright © Department of Urology, Iwate Medical University. All Rights Reserved.