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学会記 第74回 日本癌学術学会総会
加藤 陽一郎

10月8日から10日に名古屋国際会議場で開催された第74回日本癌学術学会総会に出席してまいりました。

私にとって本学会は2010年から2012年まで客員研究員として在籍していた、東大医学研究所の成果を発表する学会として参加してきたという経緯があります。このため、出席すると会場では当時同じく研究していた方々と会うことができ、そういった面ではうれしい学会なのですが、と同時に当時(辛かった)の日々の研究が思い出され、胃が痛くなることもあり、さらに基礎中心の非常にアカデミックな内容であり、発表内容を理解するのが大変な学会でもあります。

さて、今回の発表は最終日の10月10日であり、教室から高田先生も出席されましたが、私とは日程が異なり、名古屋から戻られ病棟で会った後に出発しました。名古屋についたのは前日の22時30分でした。夜も遅かったのですが、到着してから同じく医科研で研究されていた和歌山県立医大の速水先生とお会いしていただき、近況について話し合い盛り上がりました。

翌日朝から会場に出席し、今一番ホットな話題である免疫療法のセッションを拝聴しました。小さい会場でしたが、立ち見が出るほどでした。途中から入ると既に前の席で小原教授がおり、自分の研究に対する方向性は大きくずれていないのかなと確認し、少しホッとしました。すると間もなく、医科研で直属の上司であった、現在、国立がん研究センターの前佛先生が会場に入られ、見つかってしまいました。(おそらく先生にとっては私がどこにいるのかすべてお見通しのようです。)セッションの後、私の発表内容のチェックや論文についてご指導いただきました。

16時45分に私のポスターセッションが開始され、膀胱癌感受性予測システムの前向き試験について発表しました。座長の筑波大宮崎先生から感受性予測が外れた症例について何か遺伝子発現の特記すべき違いはあったのか?という質問をいただき、それについては、「わかりませんでした。」とお答えしました。

今回も医科研で一緒に研究した先生、お世話になった先生方とお会し、精力的に活動されておられるのを見て、自分のモチベーションが再び上がるのが実感できた学会でした。

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