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第80回 日本泌尿器科学会東部総会 学会報告
藤島 洋介

9月26日から27日に東京で開催された第80回日本泌尿器科学会東部総会に参加して参りました。

今回の会場は新宿の京王プラザホテルで、学会長は山梨大学の武田正之教授です。私が勤務する岩手県立中部病院の最寄り駅から新幹線に乗り、3時間半程で到着しました。交通の便が良く参加者も多い印象で、館内では同じ階で第10回日整会運動器リハビリテーション医研修会も同時開催されていました。

 私の演題は一般ポスター発表で「ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)とTURPとの治療成績比較検討」というテーマで発表してきました。幹事が山梨大学ということで、ポスター会場では甲州ワインが配られワインセッションとなっており良い香りが漂っていました。座長の東京慈恵会医科大学の古田昭先生からは、合併症についての質問をいただきました。同セッションでは光選択的前立腺蒸散術(PVP)の発表があり、アメリカでは主流となっている同術式はHoLEPと同様に経済的問題がありますが、術式が簡便で将来本邦でも普及する可能性を予感させるものでした。image1

また、前立腺肥大症治療のシンポジウムでは北里大学の設楽敏也先生よりHoLEPによる術後尿失禁を減らしQOLを改善するための工夫についての発表があり、非常に勉強になりました。

 ランチョンセミナーでは転移性腎癌の分子標的治療薬の最新知見について、我らが小原航教授の発表を拝聴しました。午後には今回同行してくれた中部病院研修医の神崎先生と共に、ハンズオンセミナーで最新のシーリングデバイスを体験でき良い刺激となりました。

 帰路では十五夜に重なり新幹線から見事な満月が見えていました。

本学会で勉強したことを活かし、明日からまた新たな気持ちで診療に望みたいと思います。

 

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