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学会報告 第53回日本癌治療学会学術集会in京都
加藤廉平・兼平 貢

 

 10月29日~31日の3日間、京都で行われた癌治療学会に参加して来ました。

 

kyouto 初日は昼過ぎに京都に到着しホテルにチェックインした後、会場入りしました。17時からのポスターディスカッションで、兼平先生がロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術のセッションでモデレーターをされました。印象的だったのは、1年前の学会と比べダヴィンチ手術も全国で行われ症例も蓄積されてきており、手術病理などを含めたリスク因子の検討に関する内容が多くなっていたことです。また、去勢抵抗性前立腺癌に対する薬物療法もここ数年で新規の薬剤が増加しており、こちらは初期使用経験などが中心ではありましたが今後数年で日本人における治療戦略が構築されていくことが期待されます。

 

 さて、私は2日目にワークショップ「腎癌分子標的治療の現況」のセッションで口演してきました。私が研究した進行性腎癌に対する分子標的薬の一つのスニチニブは2008年から国内で使用されておりますが、骨髄抑制などの副作用などで決して安全で使いやすい薬剤ではないのが実際です。そこで、今までの治療された患者さんの治療成績や副作用を詳細に分析して、行ったのが今回の研究でした。特に、欧米人と日本人では薬剤の副作用の出現の頻度や重症度が異なっており、私たち日本人に関する治療のデータを集積し分析していくことが重要な使命と改めて感じました。

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 2日目、3日目と早朝からの会合などもあり、かなり密なスケジュールでしたが、初日の夕食は兼平先生と、二日目の昼食は小原教授とご一緒させていただき、京都の食を楽しむことができました。
美しいとされる嵐山の紅葉の時期はもう少し先とのことでしたが、会場の国立京都国際会館へ向かう途中の鴨川に周辺は一部紅葉が始まっており、幸い京都滞在の3日間とも晴天で秋の京都を感じることができました。

 

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